。城に閉じ込められているという異常な状況から,Danielは恐怖に対してとても敏感で,とくに暗闇を恐れている。そのため,暗い場所での探索を長い間続けていると,彼の正気が次第に失われてしまうのだ。正気が失われるにつれて画面が震えだし,やがてゆがみ,まともに歩けないような状態となる。そして,ドラゴンクエスト10 RMT,最後には狂気に捕らわれてゲームオーバーとなるのだ。 これを防ぐには,明るい場所に出るしかない。明るい場所にしばらくいると次第に正気を取り戻し,やがて正常になる。とはいえ,城の中は暗い場所ばかりで,月明かりのさし込むような窓も少ない。したがって,オイルランプを使うか,城内のそこかしこにあるろうそくやたいまつに火をつけながら移動するということになるわけだが,手に入るオイルランプの燃料や,火をつける火種が限られているところがミソだ。 ろうそくやたいまつを持っての移動はできないため,たとえ火をつけて明るくしても,その周囲しか効果が及ばない。また火種も,一回使い切りのものが,たまに見つかる程度なので,やたらめったに火をつけるわけにはいかない。オイルランプは持って歩けるが,補充するためのオイルが少ないうえ,消費が激しく,火をつけっぱなしにはできない。という感じで,いつどこで明かりをつけるかの判断がとても重要になるのだ。 これはとても面白いシステムで,暗闇の恐怖感を巧みに演出しているといえる。 ホラーものには付きもののクリーチャーも,当然ながら登場する。上記のようにDanielは普通の人だし武器などもないので,クリーチャーと出会ったら,物陰に隠れてやり過ごすか,一目散に逃げるしかない。クリーチャーはかなり強く,数回の打撃を受けるだけでゲームオーバー。体力を回復するアイテムもあるにはあるのだが,これまたほとんど手に入らないため,結局はクリーチャーを見かけた途端に逃げ回ることになる。 やがて,ゲーム中に見つかる手記などから,Danielが「オーブ」と呼ばれる古代のレリックを探してアフリカの砂漠やプロシアの森林などを旅していたこと,原因不明の悪夢にうなされる日々が続いていたこと,Alexanderという謎の人物がカギを握っていることなどが少しずつ判明し,物語は佳境へ向かっていくこととなる。 格別に美麗なグラフィックスではないし,凝ったストーリーというほどでもないが,ドラゴンクエスト10 RMT,暗闇の中を恐る恐る探索するという恐怖の演出が非常に優れている。背後で扉が開いてハッとしたり,いきなり過去の記憶がフラッシュバックしたりなど,あの手この手で恐怖を煽る腕前は,さすがにホラーゲーム一筋のFrictional
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