アクチュアル(現実)モチーフのゲームではよく,因果関係と目的意識が(意図的に)混同される,ドラクエ10 RMT。現実がたどった方向性を,基本的に汲み取る方向でデザインされる以上,これはある程度仕方のないことだ。現実でうまくいった方法を,なぜだか先回りして大がかりに実行することが,プレイヤーにまず要求されるクレバーなプレイなのだから。 だが,現実はむしろそんなに単線的な(=ムダのない)発展を遂げるものではない。その,想像より顕著な迂回/停滞の実例を,我々はジョン?エリスの『機関悚紊缁崾贰护谴_認できる。 我々が今日(こんにち)第一次世界大戦の陸戦に関して想像する光景といえば,西部戦線の塹壕,突撃を繰り返す攻撃側をなぎ倒す重機関悚螔呱浃趣い盲郡ⅳ郡辘幞弗悌`なものだろう。では,そのおびただしい数の重機関悚蚋鞴悉い挠靡猡筏郡韦4黏à悉啶烷_戦後であり,それは財政上の制約があったから等々ではない。単純に,各国とも機関悚螒樾g的価値を十分に認識していなかったのだ。 後世よく「マシンガン?ウォー」と呼ばれた第一次世界大戦にして,DQ10 RMT,真相はこんな調子なのである。100年とさかのぼらぬ事例から,歴史学における“合理的推定”の意義を,思うさまぐらつかせてくれる。 本書は「機械文明の国」アメリカが機関悚蛏叱訾筏勘厝恍预檎hき起こし,それがいかにヨーロッパ各国の職業軍人達に無視され続けたかを丹念に追う。あるいは騎兵の役割を過大評価し,あるいは歩兵の一斉射撃と銊囃粨膜长綉閳訾闻酩胜辘趣工牍潭ㄓQ念を抱いたヨーロッパの将校団は,自分達が担ってきた戦争の仕組みを,「機械」が根底から変える可能性について,うまく理解できなかったのだ。 南北戦争で,騎兵がライフル?マスケットの斉射の前に血だるまの潰走を繰り返し,日露戦争の旅順要塞攻略戦が,従前の時間当たり戦死傷率の常識を大きく逸脱していたことを知っても,彼らはそれを自分達のこととして捉えなかった。あくまで少数かつ辺境での例外であって,彼ら同士の戦争は,決してそんなことにはならないと,かなり本気で信じていたフシがあるのだ。 とはいえ,由緒正しい正規軍の参謀将校達(≒貴族)が機関悚藷o視を決め込んでいる間に,植民地獲得のための戦争は機関悚蜃畲笙蓼嘶瞍筏七Mめられていたし,アメリカでは労働争議への対策(!)とギャングによる需要が膨らんでいた。つまり,新技術は例によってマイナー分野から勃興したのである
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